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【方位と五行易(卜)】《会報誌・季刊「五術」昭和59年6月号から抜粋》



渋谷・東急本店前には、少し前から
大きなクリスマスツリーが出現しています。
スーパーやコンビニのチラシには、クリスマスケーキ、
そして、おせちの予約も始まっているようですね。

近所の方に会えば、「今年もあと少しなのよね~」
という会話が交わされます。

そんな季節ですね。

















【方位と五行易(卜)】

《会報誌・季刊「五術」昭和59年6月号掲載文から抜粋》


佐藤六龍著





「方位」というのは、もちろん奇門遁甲のことです。
引っ越しや増改築ともなれば、奇門遁甲を抜きにしては、論ずることができないでしょう。五行易の出番などないように思われます。
しかし、使い方によっては、五行易というのも、おもしろいものです。
とはいっても、ほんとうに吉方かを五行易で確かめる、というのではありません。こんなバカな使い方は、絶対にしてはなりません。

いや、方位ばかりではなく、姓名学でつけた名前がほんとうに吉名かという使い方も、家相学で建てた家がほんとうに吉相かという使い方も、すべてしてはなりません。日本の易者がバカ低能だというのは、こうしたことを平気でやるからです。

本人は確認のつもりでやっているのでしょうが、こんなことをしなければいけないぐらいなら、姓名学や家相学は、何の価値も持たないことになってしまいます。そこに気がつかないのです。
ほんとうに、吉名かは、あくまでも姓名学の中で、ほんとうに吉相かは、あくまでも家相学の中で、追究すべきことです。

ひどいのになると、立てた易がまちがっていないかどうか、もう一度、易を立ててみるというのです。それでは、この二番目の易が合っているかを三番目の易を立ててみなければならないことになります。そして、三番目の易が合っているかを……。

易学の「大家」といわれる人物が、こうしたことを公然と、しかも得々と論じているのですから、まったく、日本の占いの水準というのは、最低ではないかと、思いたくもなります。

方位に五行易をどう使うのか、という話でした。

吉方か凶方か、ということに関しては、すでに奇門遁甲で決定されていることですから、これについては、易を立ててはいけません。

それでは、どう使うのか、ということです。

四十五度の範囲、というのは、実際には、かなり広いものです。
奇門遁甲では、この中のどこに引っ越そうと、その効果には、ちがいはありません。
四十五度の中から、どの物件を選ぶか ― ここに、五行易が出てくるのです。
この場合、用神は、官鬼や子孫ではありません。物件自体のよしあしを占うわけですから、父母が用神になります。

こういう使い方をするのは、いっこうにかまいませんし、また大いにやるべきです。
現に、筆者が前に住んでいた吉祥寺の家を選ぶ時には、こういうやり方をしました。

四十五度の中で、一軒一軒五行易を立てるのです。
その結果、筆者の手もとには、三十数枚の不動産屋の名刺が集まりました……。


もう一つ、先日、増改築についての質問を受けました。
増改築をしてよいかどうか、増改築をした結果害がないか ― を、五行易でみてよいだろうか? という質問です。
結論からいえば、みてもよいでしょう。

この場合、増改築の結果、害がないか、無事か、という占的ですから、用神は、官鬼や子孫になります。官鬼は、もちろん、生じられれば、悪いわけです。
五術門派以外の門派では、実際にこういうやり方によって、増改築を占っています。
ただ、五行易の場合、悪いと出ると永久に増改築ができなくなってしまいますから、占う前に、あらかじめ、時期を区切っておく必要があります。
つまり、今月やったらどうだろうか? 来月やったらどうだろうか? という立て方です。

こう答えると、ひきつづいて、質問を受けました。
「月建は、月内の作用ですから、『来月どうか ― 』という占的を、今月の月建で立ててよいのでしょうか?」というのです。
これはかまいません。

占いというのは、答えを得るための一つの手段ですから、今月の月建で来月のことを占おうと、来年のことを占おうと、かまわないのです。

抵抗がある、という人は、各月の節がはいったあとで、今月どうか? というように、毎月立ててみてもよいでしょう。
まあ、五行易で増改築を占う場合は、こんなふうにしてやるわけですが、厳密にいえば、増改築というのは、やはり、方位の問題ですから、奇門遁甲(坐山盤)でみるべきなのです。

しかし、増改築は、一般には、二方位から三方位にまたがってしまう場合が多く、そのすべてが吉方ということは、ありえないことです。
こんな時はやはり、五行易で立ててみる以外に、方法がないのかもしれません。
ただ、いじくる部分が大きければ大きいはど災禍がある、というのは、家相の常識です。

四十五度の範囲の増改築なら、奇門遁甲でみられるが、それ以上の範囲にわたる増改築の場合には、もはや、占いのあずかり知らぬところ、といえるのかもしれません……。






















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