FC2ブログ

記事一覧

『測字秘考』(季刊「五術」平成24年12月号掲載)


台風一過で、徐々に過ごしやすい気温になっていっている気がしますね。
香草社の近所の秋祭りも終わったようです。

一晩のうちに、肌寒くて起きてしまう時と、
暑くて汗をかいて起きてしまう時間帯があって、
むずかしい季節ですね。

みなさま、どうぞ、体調にお気をつけて。











『測字秘考』

(季刊「五術」平成24年12月号掲載)


佐藤六龍著 




後漢の時代に、街で童女が歌っていた。
「千里ノ草、何ゾ青々ト、十日ニトス、生ヲ得ズ」
(多くの草が青々と、生い茂っているが、どうなるか?と見ていると、すぐに枯れてしまう ― というわらべ歌)

これを聞いた献帝が「あの暴君はすぐに滅びる」と言った。
臣がその理を問うと、
「歌を字に書いてみよ。〈千里ノ草〉は〈草かんむり・千・里〉で 〈董〉となる。
〈青々〉は今が盛ん。〈十日ニトス〉は〈卓〉となる。〈生ヲ得ズ〉は枯れる。つまり、滅びること。

つまり、あの暴君の将軍 ・董卓はだめになる兆しだ!!」
董卓は後漢の将軍、献帝をたて権力をふるったが、呂布に殺された。 











『測字秘考』






佐藤六龍・張耀文著


(A5判 函入り 336頁)




ある任意の一字だけを書かせ、それであらゆる吉凶禍福のすべてを占う、
漢字発生の中国ならではの学術的占術の公開です。
中国では、子平推命より古い占術です。
事実は小説より奇なりの占例の集大成。



つまり、これだけ広い世界、多い人口の中で、この占いは、日本人・中国人・韓国人のみの占いというわけなのです。

しかも、その占いが、占術の中ではひときわ上位にある気品と学術性と雅味にあふれたすばらしい理論構成をもつものなのです。

科挙の試験(官吏登用試験)の難関を突破した歴代の名首相が、文学作品以外に著作するものといいますと、子平推命とこの「測字占法」なのです。数からいえば、「測字占法」のほうが多いのです。それは、占術といっても高度の文学的素養と知識が必要だからです。文学者の随筆には、これらの測字の話が数多く出てきます。

一、非常におもしろい判断ができる占術です。
一、気品と知性にあふれた文学的な占術です。
一、命名・占卜など他占術にも応用可能な実利的占術です。

本書は占術を中心に書いてありますから、中国の、上は王侯貴族から下は乞食までの風俗とその日常生活、およびいろいろの故事や民間伝承が手にとるように理解できます。

■占術中心ですから、推理小説のように興味深く読めます。
■測字の原則も書いてありますから、自分で鑑定にも応用できます。
■名づけ・雅号命名・会社名の命名などにはぴったりの占術です。



〔著者からのお願い〕

日本には昔から文人墨客のあいだに、暇ができたら易を楽しみたい!という言がありますが、中国ではこの測字占法を楽しむのです。気品と文学性に富み、しかも占術的なおもしろさがあるからです。今回の書は、私、六龍が毎晩遅くまで辞典を引きながら、苦しみ、かつ、楽しんで書いた著作です。読者の皆様も中国の占術と文化を楽しんでいただけたら幸いです。

漢字漢文に興味のある方、理解を示される方にお勧めの書!
占術はまったく初めてという方でも、おもしろく読めます!


◆『測字秘考』掲載の占例(抜粋)◆

科挙の試験占/妻の疾病占/待ち人の占い/反乱の予言/字から喪服を察する/大学者の罪を占う/援軍について占う/測字で罪をのがる/汗巾で家柄を占う/孫権の夢占い/動物の尾で占う/干支を示した夢/毒蛇変じて吉兆となる/墨が散った凶兆/終わりにして始め/退任を予言/軽病で必死と断ず/おなさけの合格/無字で二人の命を占う/芝居の演目を当てる/字のかすれで病名を/蟹の足で測字占/内乱軍の氏名をさぐる/木が燃える測字/兄弟が盗人か?/涙が出る測字判断/生木と枯木で判断/筆法で地位下降を占う/易卦から門をみる/拆字から易卦を求める/美人ではないが柔順/美女の誘いにのりそこねた役人/君は今駒形あたりホトトギス/測字で罵られた大臣/烈婦が測字で夫の仇討ち/青牛赤虎の内乱予言/美人との不倫を夢みる/楊貴妃の死を百年前に予言/測字名人/素人に測字で負ける/まったく才能なし絶望予言/中国版大奥残酷物語/金欠のため旅より戻る/俗謡に悪人死す/任地を測字する/測字名判断を測字でほめかえす/一兵卒が測字で将軍となる/判断を逆にした測字/足し算をする測字/子供が親の贈り物を測字する/出世の限界を予言される五術名人劉伯温の測字判断













関連記事