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【命式に出ない破産者】(平成21年12月号掲載文から抜粋)



梅雨明けもしていないのに、
アッツイ日が続いていますね。

九州の方は、大雨と地震と、次々と
災害に見舞われて、
もう、それ以上はやめてください!と
言いたくなるような状況ですね。

どうぞ、みなさま、お気を付けて。

















【命式に出ない破産者】


(会報誌:季刊「五術」平成21年12月号掲載文から抜粋)



佐藤六龍著




先日の講習会の席で、破産した若い男性がある、という話が出ました。その報告者の言うには、命式がとても破産とは考えられないものとの事。

その報告者はもう相当のベテラン子平研究者ですから、私はすぐに心中で、これは子平術以外のものからの吉凶現象ではないか?と考えついたのです。

「何の職業ですか? 何が原因で破産ですか?……」
「サラリーマンです。女性が因です。ある女性と同棲し、その女性にブランド物の購入をせがまれ、気がついた時は、数社から、何百万という高利な借金で、身動きがとれなくなってしまったというのです。」

やはり、子平以外の凶災でした。一般の方はこうした話になると、ハテナ? 子平とはそんな事も出ないのか? 女にだまされる・金を使う・金を借りる・破産する ― すべて凶運ではないか ― という考えです。

しかし、違うのです。
金銭や女性を主眼にして考えますから、凶運のように思えるのです。これは人間の趣味嗜好と常識の範囲であって、けっして、命や卜で言う災害や凶運とは根本的にちがうものなのです。

うなぎが油こくて嫌いだ!寿司がさっぱりしていてうまい!  ―  これは嗜好であって、それの良し悪しをどうこう言えるものではありません。

男女間の恋愛・結婚・交際は、すべてこれと全く同じ人間の趣味嗜好の範疇の現象なのです。好きな女に物を買いあたえることは凶事でもバカでもない(多少はバカな傾向はあるかも?)事なのです。一言で言えば、趣味嗜好の結果に金を使い、破産したのであって、凶運ではありません。

一般の人は、破産イコール凶と考えるから、こうした間違いが起こるのです。世の中は通常の常識と慣習で動いているのです。女性から自分の月給で払いきれない高額のブランド物を泣きつかれた時に、断るのが常識、しかし断れないで女の言いなりになってしまうのは、凶運でも不運でもなく、単なる常識の欠如にすぎません。

これは前にも書いた事ですが、木の従旺格で金が最凶の運の時に、李鴻章は清国の外務大臣になり、権勢をほしいままにしました。なぜ大凶の運の時に? ― と言うのが、一般の中国子平家の言です。

それに対して、透派の張耀文師は、清の西太后のおぼえがよかったから李鴻章が出世できたのである。西太后の趣味嗜好の出来事であって、李鴻章の命式の吉凶ではない ― との言。

この若い破産者もまったく同じです。運や命式がわるいから、金を借りたのではないのです。趣味でブランド嗜好の強い女を好きになっただけで、運とはまったく関係ないことなのです。

その破産者の命式のことです。その時は命式以外の事なので気にとめなかったので、八字をおぼえていないのです。非常に印が強く、しかも日主が極端に弱いのです。それでいて官殺に根があって従強格にならず、内格なのです。こうしたのは喜忌が一般の取り方とちがいます。

本来なら、日主が弱く内格なら、印と比劫を喜神に取りますが、従強格と見られるくらいの印の強いものに、また、印・比劫の喜神はとれません。 しかし、内格では日主が弱いのですから、日主(比劫)と食傷という変則的な喜神になるわけです。

前文では破産者と命式は無関係と断言しました。が……、こんな事も考えられます。
従強格に見まちがえるほどの印大過、その印が忌神、日主極端に弱い、 ― 今度はまるで前記の破産状況が絵に描いたように子平命式に出ている ― とも言えるのです。

社会通常常識の欠如でバカ、分不相応の女に恋するおろかさ、女にあまえる依頼心の大きさ ― どれも印大過の象です。

サラリーマンなのに金を借りつくす、自己の行動、身分を考えない生活 ― これも身弱の象です。

― さて、そうは言っても、サラリーマンが女にだまされたのが原因、女にだまされるのは男性共通の一般的趣味嗜好で命に関係なし、という結論です。

話は変わります。
本年度(四月開講)遁甲受講者の一人が、韓国の火事死亡はよほど凶方だったのですね ― という質問。

旅行の災害や盛り場の火事の災難と五術の凶事のちがいを、一般人に説くのは大変な苦労がいるものです。一般の人は自己が嫌うものを凶としているのです。猫が嫌いな人は猫にひっかかれても、今日は運が凶い ― と言います。

たいへん失礼な事ですが、この講習生は五術誌をまったく読んでくださっていないのです。占術の運、命の吉凶の範疇と世の凶事との関係については、私は機会あるごとにくわしく書いているのです。

五術の第一歩は、自己のまき起こす吉凶と、その吉凶の因、命との関係 ― を、まず身につけることからしなければなりません。 

















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