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【不思議な占い】(季刊「五術」平成23年3月号掲載文から引用)



まだまだ7月初旬というのに、
蒸し暑さに閉口してしまいますね。

あと2週間ほどで梅雨も明けるでしょうし、
そのあとには猛暑が…。

1年を折り返したと思ったら…、
もう花火が上がる夏がやって来ます。
早いですね!









どうぞ、みなさま、熱中症にはお気を付けて!











【不思議な占い】


(季刊「五術」平成23年3月号掲載文から抜粋)



佐藤六龍著





「六壬」(りくじん)は、五術占いの中ではあまり知られていない占術です。しかし、
この六壬は、中国では三式と言われ、「太乙・遁甲・六壬」と尊重され、五術の中では、子平とともに上位におかれ、必須の学問とされていたのです。中国の奇書「金瓶梅」に数多くの占例がのせられています。

この六壬は、五行易とはちがった意味の占卜(せんぼく)で、応用の広いものです。特に対人関係の占卜において威力を発揮します。社会の人間関係は複雑です。男がいて恋人があり、その恋人に、心を寄せている男、男の方にもかつて付き合った女がいるなどというのはざらです。これだけで四人になります。

ところが、六壬は、すべてこれらが占えるというすばらしい点があるのです。

四十年前です。中国の透派の師・張耀文師が来日してまもない時です。箱根の温泉へお連れした時のことです。その旅館の主人が息子の縁談の相談をし出したのです。

私はどんな事(どんな占い)をするのかと興味を持って見ていました。師は、腕時計を腕からはずして机の上におき、時計をちょっと見て、それから右手で指をくりはじめました。そして口を開いたのです。そのときの師の時計の日の数字が、その日の数とちがっていたのですが、その時は気づきませんでした。

「お子さんがもう一人付き合っている女性との関係をきっぱりときれいにしない事には、いくら親御さんがさわいでもだめです!」
そして、そのかげの女性の性情まで言い出したのです。これにはおどろきました。
「えっ!! そんな女性は絶対にいません!」

こんなやりとりをしばらくしていたのですが、張師の言のとおり、かげに一人女性がいた事が判明したのです。

私はすぐ、何の占いをしたのですか?と聞きました。息子さんのかげにいる女性までわかるなど、人相の画相以外はない、と思っていたからです。
「佐藤さん、これが本当の『六壬』だよ。日本、特に関東では、この六壬をやっている人は少ないからね。関西ではA氏が本を出しているが、あれはまちがいだらけで使いものにならないからね」

道具も紙も使わないでの、この名判断におどろいた私は、くわしく聞いたのです。
「六壬は簡単さ、日の干支と占時で六壬盤を出せばよいのさ。そして、一課に男性、二課にウラの女性、三課に恋人、四課にその恋人に心を寄せている男性が出る、これは六壬の決まりだから……。つまり、六壬盤はこの四課盤と三伝盤を出してみるのさ、それを出すのは日の干支と占う時間だけ。僕の時計を見てごらん?」

と机の上においていた時計を取り、私に差し出したのです。時計の日は、その日を指していないのです。
「甲子の日に1日を合わせておくのだよ。今、この時計の日付は24日だろう。だから丁亥日。あとは時間さえわかれば六壬盤はすぐ出来上がるのさ」
「今の占い、一課と二課が六合していたから、息子にかげの女性がいると見たんだよ」という話。

「毎日の日にちなどは誰でもわかるもの、それよりその日の干支が我々には大切。甲子日に時計の日付を1日にして30日まで来たら翌日は1日にし、これを甲午とおぼえておけば日の干支は出るよ。こんな便利な方法はないよ。また、この三伝・四課の出し方も、簡単な生剋で出せるのだよ。やってみようか? 誰か日の干支数を言ってごらん。時間は今の時間でやるよ」と言って、すぐ六壬盤を出して見せてくれました。

「よく台湾では、ダンスをしながら、相手の肩の上で手をくって六壬盤を出して、相手の女性の占いをしてやったものだ!」

私は、これを聞いて、こんなすばらしいものを習わないでおくものか、と師に頼んで教えてもらったのがこの六壬。

五行易は断のすばらしさ、一対一の相対関係の占事。
六壬は象意のこまかさ、一対多数の相対関係の占事。
と、長所がそれぞれちがいます。



























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