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【迷う用神!!】佐藤六龍著




【迷う用神!!】

(季刊「五術」平成26年12月号掲載文から抜粋)

佐藤六龍著



先日の講習会での事です。質問された事にとまどってしまったのです。それは五行易の用神についての事です。

自己の子供の占事は、すべて「子孫」が用神です。子供が自己の事について問うなら、「世爻」が用神ですが、親が子供の事を見るときは、子孫爻が用神。病気・損得(妻財でなし)・出世・成敗・吉凶は、すべて子孫爻が用神です。

しかし、その子供が、親の実印を持って逃げ出した! 家の登記簿を持って家出した!
― これらは、もう年齢に関係なく子供ではなく、盗人行為をしたのですから、害を与える者、つまり「官鬼」が用神になります。

同様に、離婚訴訟をしている男女は、夫でも妻でもありません。あいつ! あの人! であって、「応爻」が用神。けっして妻財や官鬼を用神にとってはいけません。

動物(一般的)は、人間にとって愛玩動物的な感覚から「子孫」が用神。熱帯魚・犬・猫の小鳥の類。しかし、サーカスの人(玉乗りする犬)や盲人(盲導犬)・猟師(狩猟犬)などの人々が犬を占うときは、その人々が用いるもの、という意から「妻財」になるのです。

― 以上のような話をしたとき、講習生の方から次のような言がありました。

「猫や友人を切り刻んだ弁護士の娘さんをあの弁護士が占うときは、子孫爻ではなく、官鬼爻ですね。殺人鬼ですもの!」

― いや、親が子を占うのだから子孫爻です。生き物を解剖したい悪趣味の子供でも、やはり弁護士から見れば、子供であり子孫爻用神です。

「それは先生おかしい? 実印や登記簿を持ち出す子供が盗人・官鬼爻で、友人を殺したり、寝ている父の弁護士を怪我させ、入院までしたのが、なんで我(弁護士・親)を害する官鬼爻にならないのですか? 実印の比ではありませんよ!!」と、猛烈で、しかも正論の反論をいただきました。


小生もハッとなって考えてしまいました。確かに講習生の言われるとおり、実印を持ち出した子供は官鬼、他人や父親を襲う娘は、官鬼ではないのか?

よくよく考えますと、小生の前の子孫としたのは、感情的(言いようがない)な言で、困った子供! というので、子孫爻としてしまったのですが、言われてみますと、どうも小生の分が悪いようです。

ヘソクリをくすねる・家庭暴力の不良児でも子孫爻ですが、寝ている父親を怪我させる娘を、いくら可愛い娘と思っていても、果たして子孫爻となるものか……、という反省の考えになったのです。

しかし、昔からデキのわるい子こそ可愛い! と言うくらいで、襲われても子孫爻なのか? 実印持ち出しが盗人なら、襲う子供は官鬼なのか?はずかしながら、この弁護士の娘の用神に対しては、小生も分からなくなってしまいました!

ある方から、平然と人を殺し、人を解剖することに興味(?)をもつという人(?)そのモノを、人物として六親(子孫や官鬼)で占ってよいものか? ― という問題を提起されました。
私はますます分からなくなったという以外、言うことがありません。

その後、あの親の弁護士さんは自殺をされました。この事象(親の自殺)からしますと、弁護士さんは親として、世間や、娘が殺害してしまった方のご両親にすまない! なんでうちの娘が! ― ということで自殺されたのでしょう。(そうしますと、やはり、弁護士さんにとっては、子孫になっているようです)


















































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